破水・バルーン・促進剤・緊急帝王切開のフルコース!トラブルだらけのフルスロットル初出産!②

入院2日目~恐怖のバルーン編~

眠れなかった私はとうとう朝を迎えました。6時過ぎ助産師さんがやってきました。「これからLDRに移動してバルーンやりますね」と。ついにこの時が来てしまった。一旦夜病院を後にした夫が病院に戻ってきてくれて、付き添われながら、緊張しつつLDRへ移動しました。到着後すぐ心拍と子宮の収縮圧を確認するための腹圧モニタを装着しました。そこで、夜怖くなってしまったバルーンについて助産師さんに聞いてみることにしました。「バルーンって痛いんですか?」と。助産師さんは笑いながら、「いやいや。本当すぐ入れ終わっちゃうから、一瞬よ!そんな痛くないし大丈夫だよー」と軽い感じで言われました。夜に見たあの情報は何だったのだろうか。少し気持ちが和らぎ、処置を待つことになりました。バルーンの処置をする時には夫はLDRの外へ行くように言われ出ていきました。

ついに、「それでは始めますね」と助産師さんと先生2人が声をかけてくれ、器具をあてがいました。「あー--!!!」・・・はい。叫びました。あまり痛くないとか嘘言わないでー。痛い痛いよ!内診の痛みも辛いし大嫌いだけど、遥かに痛いよ!!と思っていると、『うーん』先生も助産師さんも困ったような顔を一瞬して、「もう一度やりますね」と。1度目は失敗したのでした。『また・・・辛っ😿でも出産のために頑張らないと。きっと次で終わる』と気持ちを奮い立たせます。「やります」と先生の声と共に再度チャレンジです。「あー---!!」もう声は許してください。・・・・さっきの一瞬困った顔とは違い、今回は明らかに先生と助産師さんの顔が曇ります。『すぐ終わらないやん😿また失敗しているみたいだけど大丈夫なんだろうか』と不安が。「もう一回やりましょう」と先生と助産師さんが焦りながらも、小さい声でやり取りして、再度準備を始めました。結果、ここからあと2回痛みに耐えることとなりました。・・・お察しください。

バルーン装着後は装着をしている違和感はありますが、装着後は痛さはありません。この後、処置をいろいろしますが、まずバルーンのことだけ、どうなったか説明をすると、3時間くらい経過した後、尿意を催しました。こんなの装着してる状態でトイレ行っていいんだろうか?と不安になり、助産師さんに聞くと、「全然大丈夫よー行ってくださいねー」と言われ、恐る恐る行きました。『んんっ!!!???』用を足し終わるとともに、問題が発生したように感じました。『えっ!?バルーン出てきた?!』確証はなかったですが、出てきたように感じました。トイレから出てすぐ助産師さんに「あっあの出てきちゃった気がするんですけど😨」と訴えました。「トイレが原因で出たりはないですよー」と見もせず即答で言われました。『いや一応見ーてーよー!!』と思い、再度「いやでも、明らかにさっきとは違う感じです。何かぶら下がっている感じが」と再度訴えると、確認してくれて外れていることが確認されました。バルーンをして、開いていなかった子宮口は3cm開いたようです。

入院2日目~陣痛促進剤スタート編~

話を戻しまして、バルーンを装着後、8:20から陣痛促進剤の点滴をスタート。最初は促進剤12ml/h。8:50には24ml/h。この時には陣痛が周期化してきて、4-5分間隔になりました。促進剤を使用すると30分で、陣痛の間隔が5分になるのが早いのかと驚きました。痛みに関しては、まだまだ余裕だったので、事前に調べていた陣痛のいきみ逃しをしながら、難なく過ごしていました。前章でお話ししたバルーンが外れた10:30には促進剤60ml/h。徐々に痛みが強くなってきましたが、この段階でも、いきみ逃しと夫に腰をさすってもらうことで乗り越えることができました。

お昼ご飯が出てきた12:30頃には陣痛間隔も3分になっていました。痛みもかなり強くなってきて、胃腸炎の時の辛い腹痛のような痛みに加え、腰も鈍器で打ち付けられているような感覚といったところでしょうか。この状況でお昼ご飯食べれたかって気になりますよね!Yes!私は食べました。陣痛が終わり、次の陣痛が来るまでの数分の間に食べ、また次の陣痛の時間になりそうになったら、痛みに耐えるための体勢に戻すを繰り返しました。この時の私は出産の時に体力をとても使うし、その時意識を失っては元も子もないですし、夜に出産となった時には、陣痛もさらに辛くなり今の状況より厳しい状況になっていることも予測されるので、夕飯は食べれない可能性も高い。意地でも口の中へ掻き込まなければと無心で食べていました。

入院2日目~衝撃の電極!!心が折れていく編Ⅰ~

お昼までの間に小さな問題が2つほど起きていました。1つは腹圧モニターの位置がよく動いてしまうこと(2つめはまた後に書きます)。そのせいで実際は赤ちゃんの心拍があるにもかかわらず、心拍がとれなくなってしまい、ブザーがよく鳴り響き、ナースステーションに伝達されてしまうため、助産師さんが頻繁に私のところに来なければならない状況が続いていました。仕事が沢山ある助産師さんにとってはとても困ることだったと思います。どうしても陣痛の痛みて身体の向きはかえたりするので、その度に簡単に動いてしまします。とはいえなぜそんな動いてしまうのか、いつも他の人に使用している時は一体どうなっているのだろうと疑問でなりませんでした。あとで助産師さんが「うちのこの機械がポンコツでいけないの。ごめんね」と言われたのですが、実際のところ私のせいなのか、あの機械のせいだったのか定かではありません。

ただこの問題を解決するためにと赤ちゃんの頭に直接電極を刺し(細い細い針のようなものらしいです)、心拍をとりたいと言われました。『赤ちゃんに直接刺す???!はっ?どゆこと』と脳が一瞬停止しました。確かに針を直接本人に刺してしまえば動くこともないでしょうから、心拍は安定してとれるだろうけれど、細いとはいえ胎児に針を刺すという衝撃と、その電極を刺すためには下から入れるしかないので、バルーンの時を想起させるような不安が襲ってきました。「電極を刺して心拍をとることはよくあることなのでしょうか?」私は聞きました。「・・・・。沢山ではなくともあることですよ」と先生が答えました。『最初の間。やったことがないとまではいかないが、ほとんどやったことがない処置だな。てか反応が分かり易すぎでしょ!!少しは隠すことできないのかー-!』と思いました。そして、「赤ちゃんのためです」と念を押されました。これ言われたら嫌だとは言えないですよね。やりたくないと言えば、赤ちゃんを危険にさらす親です。10カ月守り続けてきた大切な我が子が一番大切に決まってます。「分かりました」私はそう答えました。まさかこの電極が赤ちゃんが生まれるまでの間で一番苦しむことになるものとは思いもよりませんでした。

ちょうどこの頃(13:30)、陣痛促進剤は120ml/hと最大に達し、お腹を雑巾で絞られ握りつぶされているような痛みに、腰も鈍器やハンマーで殴られている様な強さが前より倍増してきました。ああああ。あと自分は何時間これに耐えられるだろうか。夜中までだったら耐えられるだろうか、喘ぎ苦しみながら、どれだけ続くか分からない状態に大きな大きなコンクリートの壁の前に立たされているような気持ちになっていたと記憶しています。

③へ続く☞

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